LG.JPドメイン名の登録数と登録率を調べてみたらビックリした

なんだか、ますますマニアックな記事ばかり書いてしまっている今日この頃
「ドメイン本舗」本サイトの目的は、ドメイン名に携わる現場の方が役に立つ記事を書きたかったのにと反省中。
でも、記事を書いていく中で、もっと知りたいなぁ~、何でだろう?と思ったら最後気になってしまう性分なのでご容赦ください。

さて皆さんは、LG.JPドメイン名というのが存在していることをご存知でしょうか?

このドメイン名は2002年10月に新設された、JPドメイン名(属性型、汎用含めて)としては最も後発のドメイン名で、JPRSによると、

政府機関等を収容するドメイン名空間「GO.JP」に対応するもので、全ての地方公共団体を収容することにより、ユーザ(住民・事業者)からのインターネット上での申請・届け出を行う電子自治体の実現等、地方公共団体が行う行政サービスに活用するためのものです。本ドメイン名は各地方公共団体が登録するため、その総登録数は約4000を予定しています。

とのことです。詳細については、以下のURLに譲りますが、

IT用語辞典 LG.JPドメイン
http://e-words.jp/w/LG2EJPE38389E383A1E382A4E383B3.html

JPRS LG.JPドメイン名について
http://jprs.jp/info/notice/lg.html

最も特徴的なのは、このLG.JPドメイン名、取得をすることができる指定事業者が、財団法人地方自治情報センター (LASDEC)のみに限られていることです。その為、CO.JPなどの属性型JPドメイン名や、汎用JPドメイン名と同じ感覚で、指定事業者に取得の申込みをしても、残念ながら取り扱いができません。

このLG.JPドメイン名の登録数は如何ほどかというと、2012年2月1日現在で1,833件の登録があります(「現在のJPドメイン名の登録数(2012年2月1日現在)」)。2002年10月時点での当初の予定は4,000件だったわけですから随分登録数としては少ないのが実情です。

ちなみに登録数の推移を見てみると、2004年8月1日の3,041件がピークとなっています。この時期は市区町村の統廃合「平成の大合併」の真っ只中にあり、2000年から2010年までの10年間で地方自治体が約1,500ほど数を減らしていることを考えると、間違いなくその影響を強く受けているのではないかと推測できます。

さて、前回「地域名称TLD、どこの都道府県/地方自治体が名乗りを上げているのか地道に調べてみた」で折角、各都道府県のウェブサイトを手作業で見てみたわけですが、実はその際にLG.JPドメイン名が使用されているかも合わせてチェックしていたんです。。見てみると

LG.JPドメイン名を使用している都道府県数 19
地域型JPドメイン名を使用している都道府県数 28
(合計) 47

なんと!!使用率は5割に満たない40.4%でした。
(ここでの「使用」とは、厳密にはGoogleで1番目に表示されるか否かで判断をしているので、厳密な使用ではないのでご了承ください。)

それでは市区町村レベルではどうなんだろう、ということでまずは市区町村数を調べてみると、「財団法人地方自治情報センター (LASDEC)」によると2012年1月4日現在

指定都市 19
768
特別区 23
748
184
(合計) 1,742

だそうです。

登録数1,833件に対して、地方自治体数は1,742+47で
・・・ということは登録率は102%!!

んな馬鹿な!!

都道府県レベルでは5割をきっているのに、市区町村レベルでは10割なのか???

・・・ふと、もしかして!と思い立ち、現在ウェブサイトを地域型JPドメイン名で作っている地方自治体をWHOISで調べてみると

川崎市 city.kawasaki.lg.jp 取得しているけれどWebで使用していない
横浜市 city.yokohama.lg.jp 取得していてWebもあるが、Googleでは地域型が一番目
千葉市 city.chiba.lg.jp 取得しているけれどWebは地域型へリダイレクト
さいたま市 city.saitama.lg.jp 取得しているけれどWebで使用していない
渋谷区 city.shibuya.lg.jp 取得しているけれどWebで使用していない

つまり、取得はしているが使用していないというのが実態のようです。
やはり一度使い始めた地域型JPドメイン名を途中でLG.JPドメイン名に変更するのは難しい、ということでしょうか。

ということはですよ、地域名称トップレベルドメイン名(新gTLD)の管理運営を目指している法人・団体が、公的機関・公益法人等の取得・使用を見込んでいるわけですが、実際には厳しいという結論になるのではないでしょうか。取得はするものの、現存のドメイン名へWebのリダイレクトをするくらいで、わざわざドメイン名の引越しはしない、と。更に突っ込んで言えば、レジストリ・レジストラとしてはそれでもドメイン名の取り扱い数が増えるので御の字となりますが、一般ユーザは混乱する可能性が増えるということになりますが、まあ言い過ぎかもしれませんが。

また、都道府県型JPドメイン名も、地域名称トップレベルドメイン名の対抗馬になるかと予想を個人的にはしていたのですが、同様の理由から余り登録数が伸びないのではないかと思えてきました。

と、ここまで書いていたら、LG.JPドメイン名について記述をしているブログを見つけたので紹介しておきます。

lgドメイン移行の現状 – ある地方公務員電算担当のナヤミ – 2009年6月18日
http://d.hatena.ne.jp/alittlething/20090618/p1

地域型ドメイン名は廃止してはどうか – 高木浩光@自宅の日記 – 2009年06月07日
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20090607.html#p02

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